2025 年 11 巻 2 号 p. A_48-A_54
クルマ中心からヒト中心への道路の利活用を進める中で、日本の状況にあわせたロードダイエットの適用条件を明確にしておくことは重要であると考えられる。本研究では、往復 4 車線の車道を往復 2 車線に削減するロードダイエットを実施する場合の交通量や交差点密度など、日本の都市部におけるロードダイエットの適用条件を検討する。まず、アメリカで実施されているロードダイエットの事例や研究をもとに、ロードダイエットの効果や適用条件について調査をおこなう。つぎに、得られた条件を日本に適用し、都市部の道路を想定した交差点密度やバス停密度から適用条件の検討をおこなう。最後に、往復 4 車線かつ右折車線が整備されていない道路が多く存在する京都市内の道路を対象に、ロードダイエットの適用可能性の検討をおこなう。