交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
地域特性に基づく小学校周辺の交通事故特性の比較分析―岡山県を対象として―
橋本 成仁廣瀬 暖西村 航太氏原 岳人
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2025 年 11 巻 4 号 p. A_48-A_57

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抄録

国土交通省は、令和6年度以降の通学路について、小学校周辺を面的に捉えた交通安全対策を促進し、「小学校周辺はこどもの安全が第一」という意識の醸成を図ることを掲げている。ここで、面的な対策について具体的な施策の立案や施策内容の優先順位を検討していくためには、地域特性に応じた小学校周辺の交通事故特性の傾向を把握することが重要である。そこで、本研究では、一般的にスクールゾーンの対象範囲とされる小学校から半径500m内を「市街地型」、「郊外型」、「地方型」の3つに類型化し、各クラスターで負傷程度別に交通事故特性を比較した。その結果、地域特性によって交通事故特性の傾向が異なり、重傷・死亡事故が発生する要因も異なることを明らかにした。

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© 一般社団法人 交通工学研究会
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