2026 年 12 巻 2 号 p. A_27-A_36
食い違いの無信号二段階横断施設は,横断歩行者が中央島で車両と正対することで車両を視認しやすくなる一方,迂回距離が長くなるため横断歩道外横断(乱横断)増加が懸念される.本研究は,単路部二車線道路の二段階横断施設の形状が歩行者の乱横断や安全確認に与える影響を定量的に明らかにすることを目的とし,バーチャルリアリティ環境にて往復二車線道路を横断させる被験者実験を行った.結果,横断後半で安全確認のための首振りの角度が小さいと危険な横断につながること,乱横断では構造によらず横断歩道横断時より横断後半直前での首振り角度が小さくなることが示された.乱横断確率を考慮すると,交通状況によっては食い違いにすることで首振り角度が不十分な人の割合が高くなる可能性も示唆された.