2026 年 12 巻 2 号 p. B_71-B_80
新たなモビリティサービスを検討・提供するためには,地域内の移動の需要を把握することが重要である.本研究では,愛知県春日井市にある高蔵寺ニュータウンを対象に,パーソントリップ調査の小ゾーンよりも細かいメッシュ間の移動需要を詳細に推計する手法を構築する.まず,スマートフォン利用者の各時刻の位置情報を移動軌跡として記録したポイント型 GPS データから,250m メッシュ間のトリップを判定する.そして,国勢調査やパーソントリップ調査の結果を用いて拡大することにより,個人属性・時間帯別のメッシュ間移動量を推計する.この高解像度な移動量は,地域交通施策の基盤として,路線・ダイヤ検討や施設整備支援,オンデマンド交通の運行設計などへと広く活用されることが期待される.