2026 年 12 巻 2 号 p. B_63-B_70
首都高速中央環状線,東京外環自動車道,首都圏中央連絡自動車道の整備が進んだ首都圏では,高速道路会社(東日本高速道路株式会社,中日本高速道路株式会社,首都高速道路株式会社)を跨いだネットワーク全体での高度な交通運用の必要性が高まっている.ネットワーク全体での高度な交通運用には,高速道路会社間を跨いで同一の評価手法や評価指標を扱うことが重要である.そこで本研究では,高速道路間を接続した ETC データを活用し,高速道路会社間を跨いだ大都市圏全体の交通シミュレーションモデルの構築と,その運用に必要な周辺データ生成などの技術開発を実施した.本稿では,構築したデータセットの概要と時間帯別 OD 交通量の推定,シミュレーションに実装した経路選択モデルおよび今後の活用にむけた実務面での課題について述べる.