2026 年 12 巻 2 号 p. B_97-B_104
本研究では千葉県船橋市の立体交差下の過飽和な信号交差点を対象とし、ビデオ観測データと ETC2.0 プローブ情報による交通需要推定等の分析に基づき、歩行者二段階横断による交通状況の改善効果を定量的に検討した。その結果、東西方向に同横断方式を導入した場合、直進・左折・右折の自動車交通を同一現示で処理可能となり、右折車線の溢流による交通容量低下を回避できると推定された。また、同方向で横断歩行者と左折車の錯綜を解消して安全性を向上させるとともに、飽和交通流率を 5%程度改善できた。さらに信号サイクル長を 3 秒短縮しスプリット配分を最適化すると、主要渋滞方向の総遅れ時間を約 4~7 割削減可能と推定した。歩行者の往復横断時間の最大値は、斜め横断と東西横断では 3%~29%増大するが、南北横断では最大数%減少した。