2026 年 12 巻 4 号 p. B_1-B_9
設計基準交通量の算出に用いられる可能交通容量は、実現最大交通量を基に設定された基本交通容量に大型車の混入や幅員・沿道状況といった道路・交通条件による補正率を乗じて算定される。先行研究では、可能交通容量の算出方法及び各種補正率について見直す必要性があることが報告されている。本研究では、全国の高速道路と直轄国道における近年の常時観測交通量データを用いて実現最大交通量及び可能交通容量を整理し比較検証を行い、現在の可能交通容量の算出方法の課題点を分析した。結果、各種補正率と実際の交通容量について車線数毎に一定の変動特性までは検証したデータからは見られなかった。また、可能交通容量の算定値は道路種別や車線数によっては近年の実現最大交通量より大きいことから、算定方法の見直し等が求められることを確認した。