高速道路の可変式道路情報板のシンボルには、分かりにくいものが存在するという指摘があり、先行研究では、新たなシンボルデザインを考案し、1 事象情報板を対象に、ドライビング・シミュレータによる室内走行実験を通じて、改善効果を確認した。本研究では、判読難易度の高い 2 事象情報板を対象に、新たなシンボルを表示することによる可読性や理解度の向上、シンボル表示の有無、デザインの違い、事象発生位置の表示形式、あるいは文字色の違いが、情報板表示の可読性・理解度に与える影響を検証した。その結果、2 事象情報板では、半数近くの人が全ての内容を読んでいないという根本的課題が明らかになった。また、シンボルの表示による今後のさらなる改善検討に向けて、情報伝達機能の高いシンボルが効果を発揮することが確認できた。