夜間、雨や雪の影響により道路線形の認識が困難となる環境下において、道路線形を示す施設として、帯状ガイドライトが開発された。著者らはこれまでにドライビングシミュレータを使用し、帯状ガイドライトの設置効果を明らかにする評価を実施した。本研究では、帯状ガイドライトを設置した模擬道路で輝度分布計測を行い、視認性に関する基礎研究を実施した。計測した輝度分布画像の画像解析からコントラストや視野角を解析し、帯状ガイドライトの設置効果検証に取り組んだ。帯状ガイドライトから路面に照射される線状反射光は、夜間の湿潤路面や積雪路面において、ヘッドライト光の再帰反射効果と比較して、高いコントラストが得られ、ドライバに遠方の道路線形を示せることが分かった。