2018 年 4 巻 1 号 p. A_17-A_22
平面交差部では交通量が増加すると、交通処理や安全上の問題が発生する。近年米国では、主交差点での左折と対向直進との錯綜を回避することで、立体交差に比べ低コストで安全性・円滑性を向上できる「Alternative Intersections」が導入されているが、こうした新しい制御方式について、設計に必要な交差点の交通容量の実態はまだあまり明らかになっていない。本研究ではこのうち3つの制御形式 MUT、RCUT、CFI に関して、実測により交通容量の評価を行った。その結果、同じ制御形式でも幾何構造と現示運用により、得られる性能に違いがあることが明らかになった。また複数の制御形式を横断的に評価することで、需要条件に応じた適用性の違いが明らかとなった。