現在、国土交通省及び高速道路会社各社では、ETC2.0 対応車載器を搭載した車両から、各車両の走行位置や時刻などを含むETC2.0 プローブ情報を収集しており、これらは、道路利用実態を明らかにするビッグデータとして活用が期待されている。このような状況の下、首都高速道路株式会社では、全 20 箇所のパーキングエリア(以下、PAという)の利用状況をモニタリングする手段として ETC2.0 プローブ情報の活用方法を検討した。 本稿では、首都高速道路会社の将来的なサービス展開を図る上での基礎資料として、首都高速道路全 20PA を対象に、ETC2.0 プローブ情報を用いて PA への立寄り率、PAでの滞在時間、PA 立寄り前後のトリップ長などを試行的に分析し、利用状況の傾向を分析した。