2018 年 4 巻 1 号 p. B_57-B_63
透視図法によって三次元空間を平面上に再現するアナモルフォーシスの手法を用いて、注意喚起路面標示の立体表現をデザインした。逆走する運転者には標示に気づきやすく、正常走行時には気にならないことを条件に制作した。はじめに、矢印の立体化やブロック化、ピクトグラム、標識、警告看板などをモチーフとして、フォトモンタージュを用いて逆走方向から気づきやすいデザインを探った。逆走行時および正常走行時の見え方を簡易 CG 動画により確認した後、最終デザイン4案に対して、CG 動画による印象評価実験を行い、緑色の円柱ブロック矢印案を最も優れる案として選定した。その後、現場での試験施工により舗装素材と施工性を考慮して、直線構成となる六角柱ブロック矢印デザインを制作した。