2018 年 4 巻 1 号 p. B_52-B_56
近年,リアルタイムで高速自動車道における交通事故リスクを予測する手法に関して活発に研究されている.本研究では,リアルタイム交通事故予測においてハイリスクと判定された際に交通事故リスクを低減させる手法を提案し,その効果の検証を行う.具体的には,首都高速 4 号新宿線を対象とし,ミクロ交通流シミュレーション(Vissim)環境において,車両速度制御またはオンランプにおける流入車両制御を実施することが,リアルタイム交通事故予測におけるリスクにどう影響を与えるかを検証した. 検証の結果,車両速度制御を行っても安全性は向上しなかった.一方で,流入車両制御を行うと,制御しているランプより上流の区間での急減速の発生頻度が減り,安全性が向上することが確認された.