東名高速道路下り線大和サグの追越車線を対象とし、11 台のカメラの同期撮影画像データから推定された 4 日分の走行軌跡データにより、交通渋滞発生前後の追従挙動を分析した。追従車両が車頭時間と相対速度の平面上で閉曲線状に挙動することから、車群先頭車の判定基準を定式化した。相対加速度を微分制御項とする追従モデルのパラメータを、位置の RMSE(Root Mean Square Error)に関して最適化し、先行非渋滞車群と渋滞車群とを対象に交通シミュレーションを実行し、既存モデルに対する再現精度の優位性を確認した。渋滞車群先頭車を先行車群先頭車で置換したシミュレーションにより、サグ部への進入速度とともに、車群先頭車の上り勾配部での速度低下が、渋滞の発生に影響している可能性が再確認された。