2020 年 6 巻 2 号 p. A_113-A_120
本研究では,自動運転から手動運転への権限移譲時における運転行動及び視行動に対する影響を把握することを目的とし,ドライビングシミュレータを用いてレベル 3 相当の自動運転状態での模擬走行実験を行った.具体的には交通量の多寡,自動運転時のセカンドタスク(運転以外の作業)の有無や種類,そして自動運転中の周辺交通情報提供等の違いなどが与える影響に着目した.結果として,セカンドタスク無しの場合に比べ,セカンドタスク有りの場合にハンドルを握るまでの時間が短くなることが明らかになった.また,交通量が多く,ドライバーがセカンドタスクを行っている場面において,周囲への注意を促す情報提供によりハンドルを握るまでの時間と前方注視時間割合,映像注視時間割合に影響を与えることが示された.