2020 年 6 巻 2 号 p. A_48-A_54
現在建設が進められている大深度地下高速道路のジャンクションは,短い区間に急勾配,急カーブ,トンネル内分合流が集中する特有の道路構造を持つ.先行研究では,ランプに標識が設置できないことなどに起因して,連続する分岐の下流側の情報が不足し,分岐部に注意対象が集中することで,運転者の負荷が増加し,そのことが,分岐部での急減速を誘発するとの示唆を得た.本研究では,この課題の対策として標識のみに依存しない案内誘導方法であるカラー連携標示に着目し,室内走行実験から得られた車両および運転者の挙動を分析することで,課題に対するカラー連携標示の対策効果を検証した.その結果,カラー連携標示が運転者の進路認知のタイミングを早めること,それにより分岐部での運転者の負荷が減少し,急減速の要因が解消されたことを確認した.