2021 年 7 巻 2 号 p. A_216-A_225
上り坂・サグ部で発生する渋滞対策として,路肩付近に連続的に設置した LED 発光体により光を流す走光型視線誘導システムが導入されている.また,最近は自動運転車の開発により,手動運転車と自動運転車の混在状態が数年続くと考えられている中,混在状態における走光型視線誘導システムの効果に関しての検討は行われていない.そこで本研究は,自動運転車混在時における走光型視線誘導システムによる交通流への影響についての知見を得るため,ドライビングシミュレータを用いて発光体点灯有無,点灯速度,混在率を変更し比較運転を行った.その結果,走光型視線誘導システムは自動運転車混在下においても手動運転車に対し,効果を発揮する可能性が示唆される結果が示され,これらに対する個人特性が与える影響についても分析を行い,特性を把握した.