2021 年 7 巻 2 号 p. B_41-B_45
電車・バス・タクシー等の移動サービスの検索・予約・決済機能を統合し、スマートフォンのアプリ等で提供する定額制 MaaS に関して、愛知県豊田市を事例として、自動車が主な交通手段となっている地方都市における意識調査を実施した。意識調査の結果、月額 8,000 円の場合、15.7%と多くの豊田市民が利用意向を示した。求められるサービス内容については、豊田市内の電車・バス乗り放題に加えて、超小型モビリティのシェアリングサービスやタクシーを組み合わせたプランが支持された。公共交通を全く利用していない層や高齢層に一定の利用意向があり、公共交通の利用が増加する可能性があることや、高齢者の移動支援として有効である可能性が示唆された。