交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
ミクロ交通シミュレータを用いた自動運転車両混在を想定した交通流分析
加藤 泰貴円山 琢也
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 9 巻 2 号 p. A_263-A_271

詳細
抄録

自動運転車両の実用化による安全性や円滑性の向上が期待されている。しかし、従来車との混在や既存公共交通との干渉で、円滑性の低下も懸念される。本研究は自動運転車両の普及に伴う従来車や公共交通との混在による影響をミクロ交通シミュレーションで分析する。まず熊本市中心部を対象に自動車・バス・路面電車の観測調査を実施し、それらの現況の交通流を再現したモデルを構築した。そして、自動運転車の混在率と運転挙動パラメータの設定値に応じた交通流の仮想的な変化を分析した。その結果、自動運転車両の混在率が大きくなるにつれて、ネットワーク全体では円滑性が向上することが分かった。また、路面電車は混在率が大きくなるにつれて円滑性は低下したが、交差点停止線等の道路構造や信号制御を変化させることで、その課題を解決する例を示した。

著者関連情報
© © 2023 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top