2023 年 9 巻 2 号 p. A_28-A_34
我が国における自動車交通量調査は、人手による調査が一般的である。しかし、調査員不足が長らく常態化しているため、調査の効率化・省力化が求められている。その解決策として、AIを用いた交通量調査が注目されており、断面交通量の計測を対象にした技術が充実してきている。さらに地点間の車両の流動を計測するには、ナンバープレートの文字認識による同一車両の特定技術の開発が一策になると考えられる。そこで本研究では、まず、一連指定番号の抽出および認識手法を考案し、その精度を検証した。そして、考案した手法を2地点間で撮影した動画像に適用し、同一車両の特定可否を検証した。その結果、既存の技術では計測できなかった同一の車両を特定できる可能性を明らかにした。