2023 年 9 巻 2 号 p. A_297-A_304
65 歳以上の免許保有者は、2021 年度末には 1,900 万人を超え、全免許保有者の 23%以上を占めていることや、高齢者の交通事故の割合が増えていることから、高齢者に対する交通安全対策の構築が急務になっている。本研究では、全方位視野協調型シミュレータを用いて、交差点における自動車の左折および自転車の直進時における自転車の車道走行、歩道ショートカット走行、歩道走行に関して、高齢ドライバ、若年ドライバでの錯綜時の安全性を比較した。その結果、以下のような知見を得ることが出来た。1.最接近距離に関しては、どの走行においても高齢ドライバの方が大きい傾向がみられる。2.最小 TTC に関しては、若年ドライバの方が小さな値を示すが、安全に感じる割合に関しては、若年ドライバの方が多い。3.CS と DS での不安感を比較すると CS の方が不安に感じる割合が少ない。