主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 126-133
近年、子どもの熱中症による救急搬送件数は増加傾向にある。特に通学時における熱中症リスクを低減するには、児童の通学状況・通学環境を把握する必要があるが、その実態は十分には明らかにされていない。そこで本研究では、全国の小学生をもつ保護者8,700名を対象としたアンケート調査を基に、通学路における熱中症リスクと環境要因の関連性を分析した。通学時間や交通手段に加え、歩道整備や交通・防犯に関する物理的環境要因との関連を検討した結果、これらが熱中症経験と有意に関係していることが明らかとなった。特に、「犯罪に対する安全性」の評価が低い地域では、熱中症経験者の割合が高い傾向が見られた。これらの結果は、通学路における暑熱対策において、通学状況・通学環境も考慮した取り組みの重要性を示している。