主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 165-171
現在、U-turn 制御手法と呼ばれる新たな平面交差点制御手法の日本への導入が検討されている。この構造は、右折車と対向直進車の交錯を排除することができるため、安全性と円滑性が向上する可能性がある。しかし、この構造では右に進行方向を変えたいときに、走行車線が頻繁に変化するため、ドライバーが迷いを感じる可能性がある。その迷いに着目した研究は未だ行われていない。そこで本研究では U-turn 制御手法の一種である MUT において、日本人を対象とした DS 実験及びアンケートを実施し、走行経路の誤りや車線の迷い、MUT 専用の標識の効果、MUT 導入への賛否を把握することで、日本人からの受容性を把握した。その結果、MUT に関する事前周知や標識の改良、車線変更箇所や右折禁止部分への対策の検討を入念に行えば、日本人からの受容性が高いことが示唆された。