主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 292-298
これまで、名古屋高速道路では渋滞の定義に基づき把握した渋滞多発箇所を対象に、各種の対策を検討・実施してきた。今後の更なる円滑性の向上には、渋滞多発箇所の対策に加え、ネットワークを時空間的に有効活用し、パフォーマンスを最大限発揮させることが重要である。本稿は、名古屋高速道路におけるネットワーク全体のパフォーマンスの状況を把握するため、交通状態や走行の自由度を交通密度で定量化し、時間別・箇所別・車線別のサービス水準として評価する手法の検討内容を報告するものである。結果として、並行する 3 号大高線と 4 号東海線でサービス水準に大きな偏りが生じていることや、車線数や分合流部が多い都心環状線では、時間帯・車線によりサービス水準に偏りが見られること等が確認できた。