主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 299-306
本稿では、中央自動車道(下り線)多治見 IC~小牧東 IC 間の登坂車線区間における「付加追越車線方式」への運用変更を対象に、交通状況を比較分析した結果の総括を報告する。付加追越車線運用方式では、左車線の車線利用率が上昇したが、右車線の車線利用率が低下した。特に、相対的に速度の低い大型車の左車線利用が顕著となった。また、全車線の平均速度に変化はないが、各車線の平均速度が上昇し、車線間速度階層が明確になった。さらに、相対的に速度が高い右車線において車群ができにくくなった。これにより、右車線を利用した追越行動が増加しており、追越の自由度が高まるとともに、法令違反となる左側からの追越行動が減少した。一方で、運用変更後に安全対策として実施した左側路肩 0.75m から 1.75m への変更による影響は限定的であった。