主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 321-325
近年、都市間高速道路において、車両や利用者の意識の変化により車両の追従状態が変化している可能性がある。本稿では主に追従車の行動の変化が、近年の都市間高速道路の交通性能の経年低下の原因と考え、車両感知器パルスデータを用いて、追従車の車頭時間分布の経年変化の分析を行った。そこで重要となる追従状態の判定方法について、2 つのものを用い追従車の車頭時間分布の経年変化を確認し車両の追従状態が変化しているということを示した。また追従車の車頭時間分布と非追従車の車頭時間分布をそれぞれガンマ分布に仮定し、その 2 つを組み合わせ合成車頭時間分布のパラメータを推定し、パラメータの推定を行った。その結果、時点の違いによる車頭時間分布の形状に与える影響は、道路交通条件の違いが与える影響よりも小さいということを示した。