我が国では、少子高齢化や電子商取引(EC)の利用増加により、物流業界は深刻な人手不足などに直面している。ラストワンマイル配送の効率化手段として自動配送ロボットが注目されており、物流効率や再配達削減に対する期待が高まっている。しかし、自動配送ロボットの導入には、道路空間における適切な走行位置の選定と道路利用者の受容性向上が課題となっている。本研究では、自動配送ロボットの走行位置を類型化し、3DVR で可視化した道路空間を用いてアンケート調査を実施した。その結果、郊外の歩道走行での受容性が最も高く、市街地型車道走行が最も低い受容性であることが示された。ロボットとの距離感が受容性低下の要因であり、自動配送ロボット導入時の課題が明らかになった。