主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 353-356
これまで,歩行者動線分析にはその目的で取得した GPS データを用いることがほとんどであり,取得間隔が比較的大きい市販 GPS データで歩行者動線分析は行われてこなかった.そこで本研究では,市販の携帯 GPS データ(取得時間間隔 1 分程度)を経路選択モデルに適用することで経路選択に影響を与えている要因を明らかにすることを目的とする.市販の携帯 GPS データで得られた歩行者の経路情報を多項ロジットモデルに適用することで,経路長の短い経路よりも目的地に対して右左折の回数が少ない経路を選択することが示された.また,Cross Nested Logit モデルに適用することで,「経路長が短い・周辺に店舗が多い・右左折回数の少ない」といった特徴を持つ経路が選択されやすいことが示された.