交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
走行挙動に基づいた複数交差点の右折時事故対策効果に関する分析
白木 輝鈴木 弘司
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p. 39-45

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抄録

本研究では,路面表示による右折時事故対策が実施された複数交差点に着目し,対策前後での右折車の挙動の変化から,事故対策が車両に与える影響および交差点による影響の違いを検証した.結果として,交差点内の右折車動線を示す白色破線の施工,赤色塗装によるカラー化や中央分離帯先端部ゼブラへのラバーポールの設置は,事故に繋がる可能性のある危険挙動の発生割合を低下させる効果や,本来の右折時進路から左右に大きく逸脱した走行を減少させる効果をもたらすことがわかった.また,対向直進車がいない場合,自由走行である場合,信号表示が右折矢である場合などに,交差点内の走行位置が左右にずれることや,白色破線および交差点内停止線の施工は,交差点内での対向直進車待機時の停止位置を上流に移動させる効果があることがわかった.

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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