主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 397-402
大雪時における自動車の立ち往生などの交通障害への対策が求められるなか、その対策を講じるにあたっては車両の挙動を把握する必要がある。本研究では、ETC2.0 プローブデータを用いて、急ハンドル及び急加減速が交差点付近で発生する割合を時系列に算出した。その結果、時間帯によって発生割合が大きく異なり、交差点付近で急ハンドルや急加減速が多発したあとに単路部で同様の現象が発生する割合が高くなる傾向が確認できた。加えて、急ハンドル及び急加減速が多発したおおよそ 1 時間後に単路部の速度低下が生じることが分かった。しかし、全発生件数が大雪による路面状況の悪化に起因するものであると断定するには十分でないため、今後、気象データなどを組み合わせて路面状況を推定し、定量的に評価していく必要がある。