交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
駐車場出入口における歩道手前での一時停止遵守率の実態と交通流への影響
田部井 優也小早川 悟
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p. 651-656

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抄録

本研究は、道路交通法で義務付けられている一時停止の遵守率の低さに着目し、その実態を明らかにするとともに、法律遵守による走行が想定される自動運転車が普及し、一時停止率が向上した場合の道路交通流への影響についてミクロ交通流シミュレータを用いて検討した。その結果、現状では多くの出入口で一時停止率は 1%程度とほとんど守られていない実態が明らかになった。また自動運転車の普及を考慮したミクロ交通流シミュレーションを行った結果、自動運転車が普及し、一時停止率が向上するほど、直進車両の遅れ時間が増加することを明らかにした。また一時停止だけでなく、歩行者交通量との関係によっては、遅れ時間が増加することが明らかになり、交通アセスメントにおいて駐車場出入口を事前の検討に含める必要性を示した。

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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