交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
舗装状況と事故の関連性について
佐藤 志帆平田 篤嗣永井 基貴春藤 康仁
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p. 69-72

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抄録

高速道路ではソフト面やハード面も含めた多くの事故対策を実施している状況である.特に事故軽減となった対策は,線形要素が厳しいランプでの舗装補修による対応である.ランプは本線に比べて急な縦断勾配や小さい曲線半径の平面線形でかつ事故種別が路面湿潤時の事故が多いため舗装補修による効果が大きい.しかしながら,通常の高速本線は第 1 種道路で小さい半径の平面線形や急勾配な縦断設定がないため,舗装補修後における事故軽減はあまり確認されていない.そのため舗装劣化と事故発生箇所の関係性が評価できていない.特に事故種別と舗装劣化の関係性は評価した中で舗装補修につなげているものはない.本論文では事故種別を大きく 3 分類し事故の発生状況と舗装劣化状況の関係性について分析し将来的には事故と舗装の関係から補修箇所の選定や規模の基礎資料となるよう検証を行う.検証結果では舗装補修範囲の設定は事故軽減に重要な要素であることが確認できた.

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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