主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 73-79
わが国の高速道路は、構造体の老朽化対策としての保全工事に伴う車線規制時の交通事故が増加している。人身事故の場合は、現場検証を経ることで交通事故発生時の状況を比較的把握しやすい一方で、工事車線規制始端部での矢印板への接触事故といった軽微な物損事故の原因を特定することは難しい。そこで、注意喚起のための発光体と突発事象発生時の録画機能を併せ持つ資機材として開発された超高輝度 LED 警告灯『ピカドラ』を工事車線規制始端部に配備することとし、矢印板への接触事故の瞬間の映像を入手できるようになった。本論では、『ピカドラ』に録画された交通事故発生時の映像から工事車線規制始端部における交通事故発生時の状況について観察し、車線規制方法別や車種別等の事故形態の実態を明らかにした。