主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第43回交通工学研究発表会
回次: 43
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2023/08/08 - 2023/08/09
p. 183-187
交通量の少ない郊外部の国道において対面2車線区間が連続し、低速車の影響で車群が形成され、無理な追越しなどの危険がある。そのため、低速車を高速車から分離して通行させることを目的として、避譲車線(ゆずり車線)を設置している。しかしながら、避譲車線の利用率を上げる対策及びその車両挙動への影響は十分に議論されていない。本研究では、国道7号の今泉ゆずりあい車線区間を対象に、ゆずりあい車線への誘導ライン等の対策を設置し、対策前後の交通挙動の比較から、対策が車両挙動に与える影響を分析することを目的とする。ビデオ調査を用いた車頭時間、走行速度の分析、Webアンケートを用いた意識調査の結果を整理し、対策による車線利用率の増加やゆずりあい車線と走行車線の速度差の増大等を明らかにし、対策意図に沿った車両挙動への影響を確認した。