本研究では、地域鉄道を利用したことがある人を対象として、新型コロナウイルス感染症の発生状況下における利用状況を調査した。そして、どのような利用者属性に利用頻度の変化が生じているのか、利用頻度に関連が大きい要因は何か、そして鉄道サービスが変更になった場合の評価を分析して、地域鉄道の維持および利用活性化に資する知見を得ることを目的とする。分析の結果、利用頻度が減少した人は、70 代以上、調査対象地域の沿線住民、利用頻度の高い住民である傾向であった。また、観光やレジャーで地域鉄道を利用する人は、日本国内で新型コロナウイルスの感染者が確認された 2020 年 1 月以降、鉄道サービスを利用しない傾向にあった。さらに、鉄道サービスが変更される場合において、運賃は、利用者にとって高い重要度であることが定量的に確認された。