主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 88-95
本研究では,冬期の札幌市内の幹線道路を対象として,運搬排雪・拡幅除雪が交通流に与える影響について分析する.マクロ的な交通状態を把握する手法として MFD が用いられている.本研究では,エリアにおける道路ネットワークではなく,路線におけるリンクの集合を分析対象とし,冬期における対象分析区間の交通状態の評価を試みた(以降,車両存在台数-走行台キロ図).降雪や積雪,路肩の堆雪によって朝のラッシュ時に車両存在台数-走行台キロ図上にヒステリシスループが発生し,そこで渋滞となっていることが明らかとなった.6:00-8:59 の全プロットの凸包の面積(以降,ループ面積)を算出し,降雪・運搬排雪・拡幅除雪との関係を分析した.拡幅除雪・運搬排雪が交通流に与える影響を表す指標としてループ面積を用いることが有効である可能性が示された.