近年、睡眠への関心が高まっている。2020年10月にスタートしたERATO「上田生体時間プロジェクト」では、3つのグループで睡眠を研究すると共に、子どもの健康な睡眠を分析・提案する「子ども睡眠健診プロジェクト」を展開している。研究統括を務める東京大学大学院医学系研究科の上田泰己教授、理化学研究所生命機能科学研究センターの山田陸裕客員研究員、東京大学大学院医学系研究科の大出晃士講師、同大学同研究科岸哲史特任講師の4人に、睡眠研究の現在地と今後の展望を聞いた。
【巻頭言】
分子から個体まで生体時間を解明 後世に残る学術基盤を構築したい
【動物解析グループ】
遺伝子改変したマウスを計測・解析 呼吸波形で「睡眠表現型」読み解く
【分子制御グループ】
眠りを操るスイッチは何なのか 生体内分子の化学反応から探る
【ヒト睡眠測定グループ】
幼少期から寝る時間が少ない日本 子ども睡眠健診プロジェクトを展開