脳卒中
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症例報告
冠攣縮性心筋梗塞後に急性内頸動脈塞栓症を生じた若年者の1例
中野 智伸後藤 洋二真野 和夫岡本 剛池田 浩司稲尾 意秀
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2007 年 29 巻 4 号 p. 527-531

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抄録
症例は42歳男性. 左片麻痺, 意識障害にて発症. 精査の結果, 入院の約10日前に起きた冠攣縮性心筋梗塞による心原性脳塞栓症と診断した. 頭部CTで異常なく, 緊急脳血管造影で右内頸動脈閉塞を認めた. ガイディングカテーテルによる血栓吸引と局所線溶療法によって血行再建を施行し, 術後経過も良好だった. 冠攣縮の頻度は欧米人にくらべて日本人に高く, 冠攣縮性狭心症は器質性狭心症よりも患者の平均年齢が低い. 冠攣縮性心筋梗塞は本邦における若年性脳梗塞の原因となり得るので注意が必要である.
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© 2007 日本脳卒中学会
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