抄録
出血発症のもやもや病症例において,再出血は予後増悪因子とされている1).異常血管網にかかる負荷を,側副血行路を増やすことで軽減し,再出血を予防するため,血行再建術が行われる1)2)が,本邦でも,Japan Adult Moyamoya Trial(JAMT)にて有効性を検討中3)である.
本症例は,脳室内出血で発症し,両側の直接及び間接血行再建術を施行したが,その4年後に脳出血を来たした.片側の浅側頭動脈(STA)-中大脳動脈(MCA)吻合部から離れた中大脳動脈皮質枝上に,生じたde novo aneurysmが出血源であると思われた.これに対し,神経内視鏡手術と血管内治療を用いて効果的に治療しえた一例を報告する.