脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
症例報告
潰瘍性大腸炎を合併し転帰不良であった上矢状静脈洞血栓症の1例
郭 樟吾岩本 哲明本間 秀樹自見 康孝郭 水泳阿部 俊昭
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 31 巻 2 号 p. 117-121

詳細
抄録
症例は潰瘍性大腸炎の既往がある43歳女性.左不全片麻痺にて発症し救急受診.頭部CT,MRIより脳梗塞や脳腫瘍等を疑わせる所見であったため,これらに準じた治療を行った.しかし経過中に症状が急速に増悪し,脳血管撮影を行ったところ上矢状静脈洞の閉塞を認めたため,潰瘍性大腸炎に合併した上矢状静脈洞血栓症と診断した.その後も脳浮腫による脳ヘルニアの増大を認め,減圧術も考慮したが家族の同意が得られず保存的治療とし入院7日目に死亡した.
潰瘍性大腸炎に脳静脈洞血栓症を合併することは稀であるが,発症すると本症例の如く急速増悪し,不幸な転帰をとることもあり早期診断・早期治療が非常に重要であると考えられたため報告する.
著者関連情報
© 2009 日本脳卒中学会
前の記事 次の記事
feedback
Top