脳卒中
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症例報告
多彩な神経症状を反復し脳生検で確定診断した血管内大細胞型B細胞リンパ腫の一例
山岡 由美子伊豆津 宏二伊藤 歩井手口 稔木村 俊運袖本 衣代市川 靖充森田 明夫
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2010 年 32 巻 4 号 p. 406-412

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抄録
症例は66歳女性.右難聴で発症し,一過性左上肢麻痺出現後に抗凝固療法を開始.その後脳幹症状や脊髄症状が出現・消退し,経過途中から発熱・皮疹・LDH上昇と単球増多を,進行期に脳症と多発性脳梗塞・貧血・血小板減少・脾腫・低酸素血症が出現した.皮膚生検・骨髄穿刺・ランダム皮膚生検で異型細胞が発見されず,脳生検で血管内大細胞型B細胞リンパ腫と確定診断した.脳梗塞を含む多彩な神経症状を呈し,皮疹とLDH上昇を伴う患者をみた時は本症を念頭におき,生検による確定診断への努力を続けることが重要である.
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© 2010 日本脳卒中学会
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