脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
原著
急性期脳血管障害患者の下肢深部静脈血栓症における臥位膝窩静脈径計測の意義
清水 高弘下出 淳子佐々木 央我徳山 承明伊佐早 健司今井 健萩原 悠太鶴岡 淳熱海 千尋水上 平祐榛沢 和彦長谷川 泰弘
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 33 巻 3 号 p. 319-325

詳細
抄録
【背景および目的】急性期脳血管障害患者において,仰臥位で施行した際の下肢静脈径の臨床的意義についての報告は少ない.われわれは,急性期脳血管障害患者の深部静脈血栓症(DVT)発症予測因子としての下肢静脈径の意義を検討した.【方法】急性期脳血管障害患者(クモ膜下出血は除く)122名のうち,入院7日以内に下肢静脈エコーを施行し得た86例を対象とし,DVTの有無と静脈径(膝窩静脈およびヒラメ静脈)を計測した.【結果】DVTは16例(18.6%)に認め,DVT群は非DVT群に比較し,有意に膝窩静脈径が拡張していた (9.1±3.4 mm,7.1±1.9 mm,p=0.001).一方,ヒラメ静脈径には有意差は認めなかった.膝窩静脈最大径の第1分位に対する第4分位(8.4–19.3 mm)のodds比は5.54倍と有意に高値であった(p=0.049,95%信頼区間1.01–30.50).【結論】脳血管障害急性期において,仰臥位で下肢静脈エコーを施行する際,膝窩静脈径の計測が有用である.今後DVT発症予測の意義を含めて検討する価値がある.
著者関連情報
© 2011 日本脳卒中学会
前の記事 次の記事
feedback
Top