脳卒中
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症例報告
一過性運動麻痺を生じた微小な被殻出血の1例
榊原 史啓大谷 直樹竹内 誠森 健太郎
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2013 年 35 巻 3 号 p. 200-202

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抄録
 要旨:微小な被殻出血により一過性運動麻痺を生じた1例を経験したので報告する.症例は48歳女性.突然の構音障害と左片麻痺が出現したため救急搬送された.CTでは径3.5 mm大の右被殻出血を認めた.来院時左不全片麻痺はほぼ改善していたが,発症10時間後に左片麻痺が再度悪化した.その際血腫の増大は認めなかった.その後症状は徐々に改善し3日後には消失した.症状が一過性に増悪した機序としては,血腫による運動および感覚神経路の破壊はなく,圧排や浮腫による二次性の虚血が考えられた.微小な被殻出血でも症状が一過性となることがあり,虚血性脳血管障害と鑑別すべく詳細な画像検索が必要と思われた.
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© 2013 日本脳卒中学会
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