脳卒中
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総説
ペナンブラの概念に基づくDWI/PWI topographyと delayed thrombolysis
緒方 利安永金 義成峰松 一夫
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2013 年 35 巻 4 号 p. 249-255

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抄録
要旨:t-PA静注療法は急性期脳梗塞に対し有効な治療法だが,その適応は数時間以内である.治療時間枠拡大のために,治療が有効かつ合併症リスクの低い患者を抽出するための画像診断の確立が試みられてきた.DWIとPWIを用いた患者選択は脳梗塞治療のトピックである.近年,DWIとPWIのco-registrationでDWIとPWIの3次元的位置関係(topography)を正確に評価できることが明らかとなった.この方法で患者を選択し,発症3~6時間の脳梗塞患者に対するt-PA静注療法が有効である可能性が報告された.今後,ペナンブラの topographyを考慮した患者選択がt-PA静注療法の主流となるかもしれない.
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© 2013 日本脳卒中学会
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