抄録
要旨:徳島県南部の海部地域では2008 年以降,医師不足から医療崩壊が進行して急性期脳卒中診療ができない状況となり県内での医療格差が顕著になってきた.この解消の目的でスマートデバイスとインターネットによる徳島県立海部病院遠隔診療支援システム(k-support)を2013 年2 月に導入した.本システムはCT やMRI などの画像情報や患者情報を海部病院常勤医師やサポートする医師,さらには三次救急病院のスマートデバイスにリアルタイムに提供する.導入後,2014 年1 月19日までの11 カ月間で救急患者126 例において本システムを使用し,急性期脳卒中患者は47 例(37%)で,4 例の急性期脳梗塞に対してrt-PA 静注療法を施行した.本システムのような,基幹病院脳卒中専門医と医療過疎地の医師を繋ぐ遠隔診療支援システムは過疎地域の急性期脳卒中診療に対して有用である.