脳卒中
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症例報告
Susceptibility-weighted imaging(SWI)の信号変化が経過観察に有用であった静脈洞血栓症の1 例
鈴木 雄太加藤 正高武井 淳森 良介海渡 信義村山 雄一
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2015 年 37 巻 3 号 p. 167-171

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抄録
要旨:症例は頭痛と嘔気で発症した17 歳男性.頭部CT で上矢状静脈洞と右横静脈洞と右内頸静脈の血栓化を認め,MR venography とCT venography(CTV)で同部位の描出が不良であり,cerebral venous sinus thrombosis (CVST)と診断した.脳血管撮影で既知の静脈洞の欠損像があり,両頭頂部の造影剤の停滞や循環遅延や静脈の異常拡張や蛇行を認めた.MRI のsusceptibility-weighted imaging(SWI)で皮質・髄質静脈の信号亢進を認めた.経過中にCTV で再開通を認めるとともに,SWI で静脈の信号亢進の改善を認めた.経時的なSWI の施行で,静脈うっ滞の程度や範囲の把握や,治療による再灌流に伴ううっ滞の改善を評価することができた.今後,これらの結果がCVT の早期の診断と治療法を検討する際の一助になる可能性があると考えられた.
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© 2015 日本脳卒中学会
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