脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
総説
わが国におけるTIA レジストリーの現況
上原 敏志峰松 一夫PROMISE-TIA Registry研究メンバー
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 37 巻 3 号 p. 197-201

詳細
抄録
要旨:現在,海外では,欧州を中心とした10 カ国以上の脳卒中専門施設が参加して一過性脳虚血発作(TIA)および軽症虚血性脳卒中患者を対象とした大規模な国際共同研究(TIA registry. org)が進行中である.わが国では,全国57 施設によるTIA 患者のみを対象とした前向き登録研究を実施中である.対象は,発症後7 日以内に受診したTIA 患者である.2013 年5 月末時点で1075 例が登録された.今回は,登録後にTIA 以外の診断に至った36 例を除く1039 例のうち,90 日目の追跡調査が終了した941 例について中間解析を行った.その結果,TIA 後90 日以内の脳梗塞発症は58 例(6.2%)であった.脳梗塞病型については,ラクナ梗塞が最も多く,次いで頭蓋内動脈病変に起因するアテローム血栓性脳梗塞が多かった.多変量解析の結果,片麻痺を伴う言語障害と来院時血圧高値が脳梗塞発症の独立した予測因子であった.
著者関連情報
© 2015 日本脳卒中学会
前の記事
feedback
Top