抄録
【目的】くも膜下出血(SAH)において,初診時に,カテコラミン推移と相関するとされるstress index[SI;血糖(BS)値をカリウム(K)値で除した値]と重症度,転帰との関係を検討すること.【方法】過去4 年間のSAH 108 例を後方視的に検証した.重症度はWFNS 分類で評価し,軽症例をModerate 群,重症例をSevere 群に分けた.転帰は退院・転院時のGOS で評価し,良転帰例をGood群,転帰不良例をPoor 群とした.初診時生化学的因子はK,BS,SI を検討した.【結果】WFNS 分類はSevere 群で,GOS ではPoor 群で有意にBS,SI が高値であった(p<0.001).Moderate 群の中でもGOS がPoor 群となる症例があり,有意にSI が高値であった.【結論】SAH 重症例や転帰不良例はSIが有意に高値であった.軽症例でもSI 高値例は転帰不良となる可能性があり,注意が必要である.