脳卒中
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症例報告
巨大頭蓋外感染性内頸動脈瘤に対する内頸動脈母血管コイル閉塞術と排膿穿刺術における経口腔頸動脈超音波検査(transoral carotid ultrasonography)の有用性
萩原 悠太小野寺 英孝内田 将司中村 歩希榊原 陽太郎岡田 智幸今井 健大島 淳清水 高弘長谷川 泰弘
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2017 年 39 巻 3 号 p. 215-219

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抄録
症例は45 歳女性.頸部痛,咽頭痛を主訴に当院に紹介となり,咽頭部膿瘍の疑いで入院となった.入院時造影CT にて巨大右頭蓋外内頸動脈瘤をみとめ,第2 病日内頸動脈母血管コイル閉塞術を施行した.第5 病日,腫瘤周囲の培養検査および排膿目的に経口腔的な穿刺が予定されており,動脈瘤内部の状況を詳細に把握するため経口腔超音波検査(transoral carotid ultrasonography,TOCU)を施行した.コイル塞栓された内頸動脈は血栓化し完全閉塞しており,内部が高輝度,外周が低輝度の二層となる形で血栓化されていた.周囲の外頸動脈系血管との位置関係と瘤内部に血流がないことを確認したうえで安全に腫瘤周囲を穿刺することができた.頭蓋外感染性内頸動脈瘤は稀であり確立された治療はないが,本症例は母血管コイル閉塞術にて良好な転帰を得た.またTOCU は血管内治療術後の評価と排膿穿刺術に有用であった.
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© 2017 日本脳卒中学会
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