2023 年 45 巻 2 号 p. 125-131
【背景と目的】急性期脳梗塞に対するrt-PA早期投与は,患者転帰の改善に関連し重要である.本研究では,トリアージナース導入が急性期脳梗塞診療に及ぼす効果を明らかにする.【方法】2016年1月から2022年1月までに救急外来へ時間外独歩来院し,急性期脳梗塞と診断された患者を対象とし,トリアージナース導入前後で比較検討する.【結果】時間外独歩来院した急性期脳梗塞患者79症例を比較検討した結果,トリアージナース導入後群は,導入前群と比較して脳卒中プロトコール適応件数(12症例vs 2症例,P<0.05)が有意に増加し,DNT(73.0 min vs 115.5 min, P<0.05)は有意に短縮していた.【結論】トリアージナースの導入は,rt-PA投与適応となる患者を早期に脳卒中チームへつなげ,DNTを有意に短縮する効果があり,治療開始遅延を減らすための重要な要素となる.